高知県のおすすめご当地情報をご紹介。高知県には四万十川、熊野神社、伊吹山などの観光スポット、熊野神社祭、よさこい祭り、四万十川ウルトラマラソンなどの観光イベント、かんざし、かつおのたたき、鰹節などのご当地グルメがあります。
高知県は戦国時代には長宗我部氏に支配され、江戸時代には山内氏によって支配されています。そして幕末には、明治維新に重要な役割を果たした藩で、坂本龍馬や中岡慎太郎といった志士や、漁に出て嵐に遭って遭難し、アメリカに渡った中浜万次郎(ジョン万次郎)といった人物を輩出しています。
龍馬歴史館や中岡慎太郎館などの関連の観光スポットが多くあるため、それらの施設を巡って当時の歴史に触れることができます。
高知県では8月になると四国三大祭りに数えられているよさこい祭りが行われて大変に賑わいます。よさこい祭りは武政英策が作詞作曲した楽曲に併せて踊るもので、祭りはパレードの形式で行われます。
踊り子たちはめいめいに衣装や化粧などに工夫を凝らし、楽曲も様々なアレンジが行われて観光客を楽しませる祭りになっています。
そのほかにも高知県を舞台とした映画やドラマは多く、その撮影現場が観光スポットにもなっています。
高知県は食でも楽しむことができます。郷土料理の鰹の土佐造りや鰹のタタキ、うつぼのタタキ、皿鉢料理は、新鮮だからこそできる料理です。鳥スープを土鍋で煮込んだラーメンの鍋焼きラーメンやみそかつラーメンといったB級グルメもあり、高知県は食の上でも満足ができます。
天皇への献上品ともなっている土佐和紙が有名で、この土佐和紙を使ったラッピング資材などが販売されています。旅の締めは土産物ですが、人に贈るとき土佐和紙でラッピングしてみてはどうでしょうか。
UFOラインは、西日本最高峰の石鎚山を眺望する、標高1,300~1,700メートルの尾根沿いを走る27kmのルートです。この道は、晴れた日には石鎚連峰や土佐湾まで見渡せるダイナミックな景色が魅力で、多くの観光客に親しまれています。 季節ごとの風景 春にはアケボノツツジやシャクナゲ、夏には新緑、秋には見事な紅葉を楽しむことができるUFOライン。11月頃からは霧氷も見られ、山岳地帯ならではの美しい景色が広がります。この自然の美しさは、四季を通じて訪れる人々を魅了します。 アクセスとルート UFOラインは旧寒風山トンネル高知県側出口から石鎚スカイライン終点までの全長27kmの舗装林道です。こ...»
仁淀ブルーと評される、ここでしか見ることのできない独特の青色をした美しい川。愛媛県から高知県を流れる全長124キロの1級河川で日本一の水質を誇る。 透明度が高く40メートル先まで見通せ、鮎などの魚が泳ぎまわる姿を見ることができる。 西日本最高峰の霊峰石鎚山から流れ出る水は、雨や雪が周辺の森の中に蓄えられ、長い年月をかけて浸みだし、豊富な伏流水となって湧き出している。 流域の95%を占める山地の川の高低差が速い流れを生み、河口に至るまでその輝きを失わない。 カヌーやラフティング、釣り、BBQなど気軽に楽しめるエリア。水晶のように美しい水面の淵や滝壺がある。...»
高知城は、高知県高知市に位置する日本の歴史的な城で、その瓦や壁の色が鷹の羽に似ていることから、「鷹城(たかじょう)」とも呼ばれています。城内には、土佐藩を代表する歴史的な人物、板垣退助の銅像が立っており、その姿は訪れる人々に深い印象を与えます。 歴史・沿革 南北朝時代 高知城の前身として知られる大高坂山城(または大高坂城)は、南北朝時代に大高坂氏が築いたとされますが、詳細な記録は残っていません。大高坂松王丸が居城し、南朝方に属していたことが知られていますが、興国2年(1341年)に北朝方との戦いで敗れた際、大高坂山城は落城し、その後廃城になったと考えられています。 安土桃山時代 天正...»
中津渓谷は、仁淀川の支流である中津川に位置し、新緑や紅葉が美しいことで知られる渓谷です。仁淀ブルーと称される青く輝く川沿いには、全長約2.3kmの遊歩道が整備されています。大きな岩を縫うように進み、石橋を何度も渡ることで、自然の美しさを堪能することができます。 遊歩道の魅力 遊歩道を進むと、紅葉滝や竜宮淵、険しい岩盤が切り立つ高さ約20メートルの石柱など、四季折々の渓谷美や奇観を間近で楽しむことができます。 約20分ほど歩くと、クライマックスには落差20メートルの雨龍の滝が待っています。この滝は多方向に勢いよく水を吹き出し、その神秘的な美しさで訪れる人々の心を打ちます。 渓谷内には、七...»
透明度が高く「仁淀ブルー」と呼ばれる青さの川が見られる、県下随一の美しい紅葉で知られる渓谷。 仁淀川支流の安居川に沿った約10kmの渓谷で、新緑、紅葉、雪景色など、四季折々の美しい景色を楽しむことができます。また、遊歩道が整備されているので、ハイキングや散策にもおすすめです。 安居川上流、千仭峡、宝来山展望台などの眺望がよい。 見所もたくさん 落差30メートルの2段の滝で龍が体をくねらせ飛び立つような姿から名付けられた飛龍の滝季節や時間帯により青や緑に色を変える水晶淵落差60メートルの昇龍の滝道路からも見ることができる見返りの滝 水晶淵: 仁淀ブルーが最も美しいとされる場所。 飛龍...»
全長196kmで四国第一位の大河。四万十川観光遊覧船もあります。鮎、ボラ、チヌ、スズキ等がよく釣れます。概要 四万十川(しまんとがわ)は、日本の高知県を流れる清流で、日本最後の清流として広く知られています。四国地方最大の河川であり、全長は196キロメートルに及びます。その透明度の高い水と豊かな自然環境から、多くの観光客や自然愛好家に愛されています。 地理 四万十川は高知県津野町の不入山(いらずやま)に源を発し、西へ流れ、四万十市で太平洋に注ぎます。流域には豊かな自然環境が広がり、多くの動植物が生息しています。特に河口付近の湿地帯は貴重な生態系が保たれており、多様な生物が観察されます。...»
高知市浦戸半島の先端に位置し、竜王岬と竜頭岬の間に広がる砂浜。 高知県を代表する景勝地で「月の名所は桂浜」と、よさこい節で唄われる。 五色の砂浜、浜辺を囲む青松が美しい。土佐闘犬センター、桂浜水族館、坂本龍馬記念館、坂本龍馬像などがある。 概要 桂浜(かつらはま)は、高知県高知市に位置する美しい海岸で、太平洋を望む絶景の観光名所です。白い砂浜と黒松の松林が広がり、自然の美しさと穏やかな雰囲気が訪れる人々を魅了します。特に坂本龍馬の銅像が立つことで有名です。 歴史 桂浜は、古くから多くの人々に愛されてきた場所です。江戸時代には、土佐藩の領主たちもこの美しい浜辺を訪れ、景観を楽しんだと...»
美しい娘と大蛇伝説の舞台となった神秘的な青い滝壺。仁淀川の支流である枝川川にある淵で、美しく幻想的な仁淀ブルーの聖地。 1年を通して同じ青は見られないと言われるほど、太陽の光が注ぐ時間や季節による光の角度によって様々な青色に変化し、宝石の輝きのごとく美しい水面の幻想的な青の世界を見ることができる。 水神の化身とされる大蛇が棲む所という伝説が残る秘境で、地元の人々は近づかない神聖な地。入水・飲食・トイレは禁止されている。 道路から川床まで急坂を下るがロープや鎖が掛けられ、滝壺まで10分程度で行くことができる。...»
足摺宇和海国立公園内に位置し、サンゴや華やかな熱帯魚が棲息する竜串湾は1970年に日本で初めて海中公園に指定された。 冬場でも16~18度と水温が高く、透明度が安定しているので、一年を通じて全国から数多くのダイバーが訪れる。 竜串海岸には、第3紀層砂岩を波と風がえぐってできた一直線上に、丸みを帯びた節理が見られる大竹小竹をはじめ、蛙の千匹連れ、しぼり幕、欄間石、千畳敷など地質の博物館といわれる珍しい岩礁風景がある。 海中にはシコロサンゴの群落地があり、日本一の規模とされる。グラスボートで美しい海中の様子を観察することができる。 足摺海底館岸から約54メートルの連絡橋でつながる水中展望塔...»
土佐神社は、高知県高知市にある、古代から祀られてきた由緒ある神社です。土佐国一宮として崇敬され、現在も多くの参拝者が訪れています。境内には樹齢200年を超えるヒノキや杉が茂り、「入蜻蛉(いりとんぼ)」様式の幣殿や拝殿が特徴的です。 ...»
陸と橋で結ばれており、全国からダイバーが集まる資源豊富な島。海上遊覧船やグラスボートもあり、海を満喫したい方にオススメ。近隣には大堂海岸やお猿公園もある。 柏島の概要 柏島は、高知県幡多郡大月町に位置する美しい小島で、足摺宇和海国立公園に指定されています。宿毛湾の南に突き出た大月半島の先端にあり、2本の橋で半島と繋がっています。柏島橋は1967年、新柏島大橋は1993年に竣工し、自動車やバイクで直接訪れることができます。柏島は高知県の最西端にあります。 この島は、透明度の高い海と豊かな自然環境で知られており、ダイビングやシュノーケリングのスポットとして人気があります。柏島は、日本国内だけ...»
印象派の巨匠モネの愛した庭として有名なフランス・ジヴェルニーにある「モネの庭」を再現して創られた。 北川村「モネの庭」マルモッタンの概要 北川村「モネの庭」マルモッタンは、高知県安芸郡北川村に位置する美しい庭園で、フランスの印象派画家クロード・モネの庭を再現した場所です。1999年に開園し、その美しい風景と静かな雰囲気から、多くの観光客やアート愛好家に愛されています。庭園はモネが愛したフランス・ジヴェルニーの庭をモデルにしており、四季折々の花々が訪れる人々を魅了します。 歴史 設立の経緯 1990年、北川村は特産品である柚子を基幹とした村おこしを計画しましたが、バブル崩壊の影響で計画...»
郷土の生んだ世界的植物学者牧野富太郎博士の遺業を偲ぶ植物園。 博士ゆかりの植物約3000種、牧野文庫5万8千点、温室など。 研究型の施設である牧野植物園内に植栽されている約3000種の植物はほとんどが野生種であり、自然志向の流れにあって、次第にファンが増えている。 花の見頃は、5月のツツジ、10月~11月の菊などであるが、多くの野生種をみることができ、通常の花の名所では味わえない楽しさがある。 土佐の植物生態園、博士ゆかりの植物の庭、大温室もあり植物の美しさを満喫することができる。 高知県立牧野植物園は、高知県高知市にある植物園です。日本屈指の植物学者である牧野富太郎博士の業績を...»
黒潮の荒波が打ち寄せる断崖絶壁に白亜の灯台がそびえ立つ、四国の最南端の岬。 緩く弧を描く水平線が地球の丸さを感じさせてくれる。70メートルの断崖の上に灯台が立つ。 灯台周辺に椿・ウバメガシなどの暖地性樹林を潜る遊歩道や展望台があり、1時間で椿のトンネルや足摺の七不思議といわれる名所を巡ることができる。 # 足摺岬の概要 ## 概要 足摺岬(あしずりみさき)は、高知県南西部の土佐清水市に位置し、太平洋に突き出た足摺半島の先端にあります。足摺宇和海国立公園に指定されています。 古くは嵯陀岬とも称され、元々は「足摺崎(あしずりざき)」が正式名称でした。しかし、観光地化の進展に伴い、「...»
会場は入野の浜と入野松原。建物はなく、長さ4kmの砂浜と松原の自然を1つの美術館に見立てた。ここでは海と砂浜、青空も、ありのままの自然が作品。5月のTシャツアート展、10月の漂流物展など、年間を通じて独創的な催しをおこなう。 砂浜美術館の概要 砂浜美術館は、高知県黒潮町に位置するユニークな美術館です。この美術館は、一般的な建物の中にあるのではなく、雄大な砂浜がそのまま展示場となっています。広大な砂浜をキャンバスに見立て、自然とアートが融合する展示を行っています。 設立の背景 砂浜美術館は、1995年に設立されました。黒潮町は、豊かな自然環境と美しい砂浜を有しており、この地域の自然美を最...»
龍河洞は、高知県香美市にある日本三大鍾乳洞の一つです。長い年月をかけて形成されたこの洞窟は、幻想的な鍾乳石や貴重な歴史遺産を有し、国の史跡および天然記念物に指定されています。洞内では、鍾乳石と一体化した弥生土器「神の壺」をはじめとする歴史的な遺物を見ることができます。また、観光だけでなく、探検や学術研究の場としても高い価値を持つスポットです。 ...»
鰹の表面を炙り、みょうがやにんにく、ねぎなどの薬味をのせて食す。初夏、若葉の頃の上り鰹(初鰹)は香り。秋、下り鰹(戻り鰹)は脂ののり。年に2回の旬を楽しめる。発祥には諸説あり、漁師料理がルーツという説や、当時、衛生面から生食が禁止されたのに対し、表面のみを焼いて焼き魚と称して食べ始めたという説もある。地域ごとに作り方や薬味が少しずつ違い、炙ったのち氷水に浸すか否か、冷まして食すか、塩だけか、酢と酒をかけるだけか、ポン酢をかけるかなど食べ方は様々。土佐を代表する郷土料理だ。...»
土佐の鍋料理の王者「クエ鍋」。体長1mもある巨大魚で、漁獲が少なく幻の魚と言われている。土佐は昔から、貴重な高級食材でもあるクエの宝庫。その名の由来は、体側にある縞模様を時とともに変化させ、体に九つの絵(九絵=クエ)を描き出すところから来ている。最も美味とされるのが天然の「真クエ」。鍋に入った身はギュッと引締まり、程よい脂が上品で美味しい。柔らかく旨みがあり、皮に近い部分はゼラチン質でコラーゲンがたっぷり。他の魚では例え難い味わいは、何より旨いと言われることもある。 旬 11月 12月 1月 2月...»
戦後まもなく、一軒のラーメン屋がラーメンを出前するとき冷めないようにホーローの鍋に入れたのが鍋焼きラーメンの始まりである。その後須崎市民に親しまれ、今ではなくなてはならない一品となっている。鍋焼きラーメンはいたってシンプル。鶏がらベースのしょうゆ味が基本で、具のチクワ、ねぎ、生卵が沸騰したままの状況で提供される。なぜか鍋焼きラーメンには、しんこ(漬物)や、酸味のある古漬けが付け合せに出てくるのだが、この漬物を食べると、口の中がリセットされ、またまた、鍋焼きラーメンが美味しく食べられるのだ。鍋焼きラーメンは食べ方もいろいろで、卵を崩す派、崩さない派、必ずご飯といっしょに食べる派など、路地裏で生ま...»
つわの葉を敷き詰め、何段にも繰り返し寿司を重ね、最後に赤く染めた海藻と人参の葉で美しく飾り付ける。上蓋をするためギュッと酢めしが詰まり、くずれにくいのが特徴。使用する大きな箱は「おしぬき」といい、大きな型を抜き取ることから喜寿の祝いや厄抜けの席で「厄が抜けた」と喜ばれる縁起物だ。その昔捕鯨船によりもたらされ、足摺から窪津のあたりで作られてきたと言われている。寿司を巻く海苔や卵がなかなか手に入らなかった昔は、つわの葉が重宝されたという。...»
「ぐる」とは、一緒・集まり・仲間といった土佐の方言。大根・サトイモ・人参・ごぼう・さつまいも等、色々な野菜をたくさん集めて煮た料理であることから、この名前がつけられた。地域によって醤油仕立てや味噌仕立て等の味の違いはあるが、一般的に冬の惣菜として作られ、大鍋で煮返して食べる。身体を温める野菜の味が、懐かしくも美味しい一品だ。また、しょいの実をつけたご飯と食べると一味違う美味しさがある。...»
高知県原産の「土佐地鶏」を父に、在来種のロードアイランドレッドを母に持つ地鶏「土佐ジロー」。肉と卵の両方が食べられる数少ない鶏の品種として重宝されており、県内各地で育てられている。その地鶏を使った鍋料理が”土佐ジロー鍋”だ。 地元産のゆずを使った出汁は、風味が心地良いだけでなく、身がよく締まっていて、歯ごたえのある土佐ジローの肉との相性が抜群。さっぱりとしたスープと、鶏肉本来のコクが見事に溶けあった深い味わいが楽しめる。ゆずには、体を温める効果もあり、冬の寒い日にはぜひ食べたい鍋料理のひとつだ。...»
高知のブランドサバ「清水さば」は、瀬付きのゴマサバである。土佐近海においては潮の流れが早いこともあり、よく身が締まった清水サバが水揚げされる。一年を通じて獲れる身近なサバだが、特に秋から冬にかけては脂が乗り、刺身やタタキにしても美味。そんな清水サバを使った「さばの姿寿司」は、神祭や正月に欠かせない料理だ。作り方は地方により異なるものの、翌日に残ったサバの頭やしっぽの部分は、七輪にかけて丸ごと焼いて食べるのが風習である。 県内全域で根付いている食習慣の一環として、冠婚葬祭や神事に欠かせないのが「皿鉢料理」です。これは、土佐弁で宴会を指す「おきゃく」の際に振る舞われ、大きな皿に豪華な料理が盛り付...»
高知県東洋町の郷土料理”こけら寿司”は、ほぐした焼魚の身を入れたゆず酢をたっぷりと入れたご飯の上に、しいたけやにんじんを散りばめ、その上にさらにご飯をのせて、具材を散りばめてと、幾重にも重ねて作る押し寿司の一種。その何層にも重ねる様を「喜びを重ねる」にかけて作られたことから、祝い事や神祭りには欠かせない料理になっていったようだ。大きなものは華やかで迫力があり、外観にかなりのインパクトがあるが、それも地元のおいしい自慢のお米があってこそ。こけら寿司はお米が主役の郷土料理なのだ。 高知県の代表的な食文化の一つに「すし文化」があります。そのバリエーションは豊富で、一般的な握りずしはもちろん、「押し...»
高知にある清流、四万十川は、川の美しさはもちろん、ミネラルが豊富で、その栄養分を存分に吸収した良質のコケが発生する。そのコケを食べて育った川エビ(手長エビ)は、体長約9センチにまでまるまると太り、カルシウムやタンパク質が豊富で、プリッとした食感が特長だ。川エビの美味しさを丸ごと味わうのならば、唐揚げがおすすめの食べ方。地元では素揚げが定番で、川エビを揚げると、美しい紅色となり、皮の香ばしさと身の弾力と火を通すことで引き出される甘みが絶妙の味わい。酒のつまみに、子どもたちのお菓子としても活躍する。 旬 6月 7月 8月 9月...»
カツオの胃と腸を原料とする酒盗。胃や腸は一匹のカツオから少量しかとれない。その貴重な原料を塩漬けにして、約1年間熟成させたもの。普通の醤油やタレでは味わうことができないコクが生まれる。 【歴史・由来】現在の土佐清水市で土佐藩主であった山内豊資がカツオの内臓で作られた塩辛を食したところ、とてもお酒が進んだことから自ら「酒盗」と名付けたという伝承がある。 【おすすめの食べ方】酒の肴やご飯のお供としても美味。おすすめの食べ方は、熱を加え、より一層コクがした焼きおにぎり。他にも料理の隠し味として幅広く使用されている。 ...»
大きな口と鋭い歯を持ち、“海のギャング”と呼ばれる獰猛なうつぼ。身体は細長く、全長90cmほどもある。高知県はそんなうつぼを郷土料理のひとつとして受け継いできた、全国でも珍しい土地柄だ。主に須崎市、土佐市、室戸市で水揚げされ、旬は秋から3月頃。タタキや唐揚げ等の料理もよいが、寒い時期は、すき焼も格別。野菜などと一緒に煮て、醤油ベースの割り下で味わう。白身は柔らかくふっくらとした食感が魅力で、皮と身の間には独特の弾力がある。皮下にゼラチン質のコラーゲンがたっぷりあるので、女性にも人気が高い。 ...»
大皿に刺身、カツオのタタキ、寿司、「組み物(揚げ物、煮物、酢の物など)」を盛り合わせた豪快な郷土料理が皿鉢料理(さわちりょうり)。現代の皿鉢の原型は室町時代までさかのぼるといわれるが、当時は比較的深みのある高坏(たかつき)で、器の形状により様々な呼ばれ方をされていた。それらが江戸時代に総称として「皿鉢」と呼ばれるようになった。現在でも高知の酒の席では欠かすことの出来ないものである。ちなみに、昭和43年から「南国土佐皿鉢祭」が開かれ、料理の伝承と技術の向上がはかられている。 「皿鉢料理」は高知県の代表的な食文化です。これは特定の料理名ではなく、高知県の自然が提供する山の幸や海の幸を36cmから...»
ご飯にたくあん、岩ノリ、シラスを使ったまぜご飯。年越しに食べたことから、「年越しめし」が「こうしめし」になった。その時期に食べられるようになったのは、岩のりの旬が冬だからだろう。「正月ならではの料理といえば、こうしめし」と言われるほど、馴染みの深い料理である。岩のりは、この地方では「めのり」と呼び、寒い日に「やんざ」という刺し子木綿の服を着て、胸まで海に浸かって採る。磯の香りと共に味わいたい一品だ。 大月町の人々が年越しに楽しむ伝統料理が「こうし飯」です。これはちりめんじゃこや細かく刻んだ魚を炊きこんだごはんで、「越しめし」から次第に「こうしめし」と呼ばれるようになりました。仕上げには欠かせ...»
宗田節はカツオの仲間であるマルソウダ(ソウダガツオ)を燻して作られる。味と香りが濃厚で、こくのある出汁がとれるため、老舗料理店のそばやうどんのつゆに愛用されている。高知県土佐清水市には宗田節の加工場が多いことから、町中で宗田節の香りを感じることができる。 【歴史・由来】元々高知県では鰹節の生産が盛んに行われており、江戸時代には「土佐節」として全国でも最高品質の鰹節として知られていた。冷蔵技術が発達し、カツオが生食として流通しはじめると原料となるカツオが足りなくなり、その代用としてソウダガツオが使われるようになり宗田節がつくられるようになった。ソウダガツオの名前の由来は、見た目がカツオに似てい...»
体長10センチほどの小型魚のきびなごは、手開きで簡単にさばくことができる。一年を通じて漁獲されるが、4月~6月の産卵期をむかえて肥える時期が最も旬で、初夏から秋にかけてがシーズン。宿毛湾では、まき網漁などで多く漁獲される。郷土料理の「いかなごのほうかぶり」は、酢で締めたきびなごでおから寿司をくるんだ様子が、ほおかぶりをした人の姿に見えることから名がつけられた。「おから」のことを「きらず」ともいい、きびなごでなく、鰯を使った「ろくやた」という料理もある。 高知県では、お米の代わりにおからを使用し、酢漬けのイワシをのせた握り寿司の「たまずし」が親しまれています(高知では、おからのことを「おた...»
ほどよい歯ごたえのあるキジ肉は、高タンパク質で低脂質。鶏肉よりも低カロリーなヘルシー食材として知られている。必須アミノ酸、ミネラルなど栄養価が高い上に、ガラでとったスープと旬の野菜の相性が絶妙。熱湯に入れるとすぐに固くなるので、水から身・骨を一緒に入れ、70度ぐらいまでの状態で1時間ほどじっくり煮るのが美味しく食べるコツ。やわらかくて食べやすい、コクのある旨味が自慢の鍋に仕上がる。冷えた身体を芯から温めてくれる、冬のご馳走だ。...»
春野町弘岡は古くから「弘岡かぶ」で知られるかぶの名産地。仁淀川河口に広がる肥沃な弘岡の土壌がかぶの栽培に合っているため、抜群の歯触りと甘みを持ち、つるりと肌がきれいで食味がよい。サイズは直径20cmほどで、11月から2月半ばが旬となっている。「かぶずし」は、半月に切ったかぶにすし飯を詰めて形を整えた見た目も可愛いお寿司。梅酢で色を付けるときれいなピンク色になり、正月や祝いの席には紅白で作られる。知恵と自然の恵みが生み出した郷土寿司だ。...»
室戸岬の浜辺に自然生息するあざみ“浜アザミ”。地元では、これを天ぷらにして昔から食べられていました。浜アザミはすそく香りが良くて、そのおいしさの評判が広まり、高知市内の割烹などでも“浜アザミの天ぷら”が提供されていて、さらに人気が出ています。 旬 4月 5月...»
極寒となる土佐の山間部の冬。人々を胃袋ごと温めてくれるのが、古くから親しまれてきた郷土料理、シシ汁やシシ鍋などの“いのしし料理”だ。肉の食感が鯨に似ているため『山鯨』とも呼ばれている。いのしし肉、大根、田芋を味噌仕立ての出汁でグツグツと煮込む。大きめにざっくり切られた野菜からのエキスといのししの出汁が味わい深い。素朴な温かみが感じられてどこかほっとする味だ。肉厚のいのしし肉は噛み応えがあり、ゼラチン質やコラーゲンがたっぷりと含まれている。精がつき、芯から温まることができる。...»
露地物の生姜は、国内生産量の約6割以上を高知県が占めるほど、圧倒的なシェアを持つ。なかでも、最後の清流と称される四万十川流域でとれる生姜は、繊維質が少なく、一つひとつの粒が大きいのが特徴だ。高知県では、昼夜の寒暖差が大きいため、旨味が凝縮した生姜ができるといわれている。この生姜を塩をふって寝かせた後、天日干しにし、赤梅酢に漬けた紅生薑のほか、甘酢漬けやはちみつ漬、梅酢漬など、様々な「生姜漬」があり、それぞれの味わいを楽しめる。...»
高知県南国市の秋に収穫される珍しいタケノコ「四方竹」をキムチ風味に加工した商品。四方竹のシャキシャキとした歯ごたえにキムチ風味がマッチして、ご飯にもお酒にも良くあう逸品に仕上がっている。四方竹は収穫後の傷みが早いことから、近年まで地元周辺でしか味わうことが出来ず、その知名度も低かったが、皮ごとゆでることで保存期間を大幅に延長することに成功し、高知県の新たな秋の味覚として全国から注目を集めている。...»
土佐料理の新名物として鰹に次ぐ人気のウツボ。淡泊な味わいと独特の歯応え、ゼラチン質の旨みがウリ。高知市内の鮮魚店に出回るようになるまでは、知る人ぞ知る珍魚だった。タタキは土佐市高岡町近辺や須崎市などでは、昔から馴染みの料理。一般的にグロテスクな容姿から”下魚”(下等な魚)の仲間で安価な存在だったが、近年、淡白で身がしまり、特に皮が美味なところから評判が広がり、高級魚なみの値段に。...»
エガニというのは高知県での名称で、正式名称は”ノコギリガザミ”といい、美味で有名な上海ガニと似た形と味を持つカニだ。基本的には熱を通して食べるカニで、生きている間には黒茶色だが、加熱すると色素が変色し甲羅が赤くなる。味は濃厚で美味と評価が高く、特にメスが持っている内子(体外に孵出される前の卵)の味が良いといわれ、11~1月の時期がもっとも食べ甲斐がある時期だという。エガニは小型のカニだが、時折、甲長60センチ以上のものも発見され、巨大エガニ捕獲等のニュースで世間を騒がせている。 旬 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月...»
高知県の各河川に生息するカニで、関東では「モクズガニ」、関西では「ズガニ」と呼ばれている。昔から地元の人たちには美味なことで知られているカニで、産卵期にカニコ(内子、卵巣)を抱いたメスは最高のご馳走といわれた。「ツガニ」は秋になると海で産卵を行うために一斉に川を下り始める習性を持ち、かつては川で拾うようにとれたといわれるが、近年では数も減少傾向にあり、各河川で漁期が設定され、その時期にしか楽しめない貴重な味わいとなっているようだ。 旬 8月 9月 10月 11月 ...»
高知県の西南端、足摺沖で獲れるゴマザバは、地元土佐では「清水サバ」と呼ばれ、ブランド魚として珍重されております。清水さばは、立て縄漁法により一尾一尾丁寧に釣り上げられており、他の漁法と違って魚に網の傷を付けずに最良の状態で水揚げされ、港に戻ると水温管理のされた冷却水槽で泳がせて、興奮状態の魚を一旦落ち着かせてから出荷するという徹底した品質管理と鮮度管理を行っております。 旬 9月 10月 11月 ...»
塩焼きがおいしい渓流に住む川魚です。あめごは、サツキマスの河川残留型(陸封型)であるアマゴの地方名。アマゴは、漢字で「雨子」とも書き、由来は、漢字の通り、雨がちな梅雨や初夏によく釣れるため。大きいものだと50センチを超えるものもいますが、食べごろは20センチ前後のもの。天ぷらにしてもおいしいですよ。 旬 6月 7月 8月...»
旬の時期は冬から早春に掛けて。春先から4月ごろに磯や干潟で大量に見かける海草。紐のように細長く、他の海草と絡み合っていることも。アオノリ類では最も香りが高く、綺麗な緑色。各種加工品の香りづけに利用される高級品。漁獲される河川の流域で味わえる贅沢な食べ方は、乾燥したものを軽く火であぶってそのまま食べるというもの。天然物では四万十川の清流で育まれた筋青海苔がが全国シェアの8、9割を占める。漢字名は筋青海苔。アオサ科アオノリ属。 旬 12月 1月 2月 3月...»
グロテスクな風貌で海のギャングと呼ばれる「ウツボ」。高知では鍋料理やタタキ、から揚げなどにして普通に食卓に上がる。皮と身の間にはコラーゲンが含まれ、女性にもおすすめだ。10月末~3月に旬を迎え、主な産地は 須崎市、土佐市、室戸市 。見た目を裏切る美味しさが病みつきになると食通を唸らせる。肉厚で柔らかな身は、上質な鶏肉にも似たあっさり食感。皮下のゼラチン質の旨味は濃厚だ。小骨が多く、大小の骨が複雑に入り組むウツボは、京料理の食材として知られるハモ同様、特殊技術の習得が必要とされる。 旬 10月 11月 12月 1月 2月 3月...»
全国有数のかつお消費量を誇る高知県。身の表面を焼き、ねぎやミョウガなどの薬味をたっぷりとのせて食べるタタキは、高知の代表的料理の一つ。そんなご当地料理の最近人気の食べ方が、焼いたかつおを温かいうちに塩をまぶして食べる「塩タタキ」。他にも食べ方は、店や地域によっていろいろ。薬味やたれが異なるので、豊富な味のバリエーションが楽しめる。刺身やタタキ等の他にも日本の食文化に欠かせない鰹節の原料でもあるかつお。日本の魚食文化と古くから密接に関係している食材である。 旬 3月 4月 5月 9月 10月 11月...»
四万十川の清らかな水辺や川底に生息するうなぎ、鮎、海老、蟹、青のり等。天然繁殖魚を含め、94種もの生物が存在し、全国トップレベル。高級食材としても名を馳せる四万十川の天然うなぎの美味しさは言うまでもないが、全国でも有数の美しい川がある高知は、養鰻のレベルが高く、天然に引けをとらない逸品と評判。主な産地は、四万十市、春野町、香南市等。川がきれいで養鰻に適している高知のうなぎは、自然の恵みが育てた特産品。 蒲焼きもいいけど、うなぎちまきも美味。...»
四万十川の特産品の一つ川エビは、長く伸びた手が特徴の手長エビ。塩茹でか素揚げにして食せば、小さな体に詰まった香ばしさと川の香りに感動。思った以上に身が詰まっていて、噛むほどに旨味が溢れ出てくる驚きの旨さ。 一日漁をしても1キロも採れない貴重品。自然と向き合い、昔ながらの漁法にこだわった四万十川の逸品。四万十川は美しさはもちろんのこと、清らかな苔がつく石をはじめ、川自体に力強さがある。その川の苔を食べて育つからこそ、おいしい川エビになると言われている。 旬 5月 6月...»
全国トップレベルのマダイ生産量を誇る高知県須崎市の浦ノ湾で、養殖のイメージ改善を図ろうと、研究を重ねて生み出されたブランドタイ。独自の厳選された餌だけで育て、飼育環境や成長状況など実に50項目以上について記録し、姿・形・色・太り具合など、厳しい基準をクリアしたものだけが、その名を付けることが許されるという。生簀適正収容密度の70%に抑えることにより、健康な鯛に育った完全無投薬の養殖ブランド真鯛。出荷される”海援鯛”は、ビタミンEなどの栄養価が高く、歯応えや旨みも抜群。無駄な脂肪が少なくヘルシーなのも嬉しい。...»
室戸の荒磯で獲れる、時期限定のおいしい食材がアワビ類(藻食性の巻貝の軟体動物の一種)のトコブシ。海辺にある岩の裏に吸い付き、表面を流れるようにスムーズに這うことから地方名で「ながれこ」と呼ばれる。5月から8月まで限定の、たまらなくおいしい食材。鮑(アワビ)よりも小ぶりで、小さいアワビと一見区別がつかないのですが、アワビと比べると殻の穴が6~9個(アワビは4~6個)と多く、殻が管状に高くなっていない。やわらかさはアワビよりも柔らかく、アワビと同じ味わい。室戸に来たら是非味わって欲しい食材。食べ方は、刺身や煮物、塩焼きなどがあり、室戸では炊き込みご飯など、家庭でもよく食べられている。火であぶりしょ...»
高知を代表する清流・四万十川や安田川は、天然の鮎・あめご等に出会える希少な川魚の宝庫。なんといっても、一番おすすめの食べ方は、塩焼き。ふっくらとした身とほとばしる脂を味わうことができ、ワタの苦味もクセがなく食べやすい。漁の 解禁は夏から秋にかけて。鮎は、卵からふ化してすぐに川を下り、海へ入って越冬。翌年の春、再び川を遡って親となり、秋に産卵する。春から夏にかけて川を上るものは“上り鮎”、秋に産卵のために川を下るものは“落ち鮎”と呼ばれる。お土産には甘露煮や燻製が人気。 旬 6月 7月 8月 9月 10月...»
名前の由来でもある「金色に光り輝く」大きな目が特徴の深海魚。白身の高級魚で、良質のタンパク質、脂質、ミネラルが豊富。高知県では、主に室戸沖の水深200~800mの深海で通年漁獲され、漁獲量は約2千トン(平成14年)。出荷先は主に関東方面となっており、東京都中央卸売市場では全国トップクラスの取り扱い高。上品な味わいで、 「刺身」「たたき」「しゃぶしゃぶ」「鍋物」「炊き込みご飯」「マリネ」「揚げ物」など、和・洋・中いずれも美味しく料理できる。近年、室戸のきんめだいは全国ブランドとなりつつある。 旬 12月 1月 2月...»
土佐湾は日本有数のクジラの棲息域でもあり、古くからクジラの漁場としても知られている。日本は令和元年(2019年)にIWCを脱退し、大型鯨類を対象とした捕鯨業を再開しており、ミンククジラなどの様々なクジラ料理を食べることができる。 半解凍のシャリシャリとした食感を味わう”クジラの刺身”や、学校給食を思い出す懐かしい味“クジラの竜田揚げ”、シャキシャキの水菜がおいしい“ハリハリ鍋”など、料理のバリエーションは多岐に渡り、赤身だけでなく、腹肉や舌なども、珍味として希少価値が高く、余すところなく堪能される。...»
日本の食文化を語る上で、外すことのできない鯨。日本人は昔から良質なタンパク源として食してきた。「さえずり」とは、その鯨の舌のことを言い、脂肪分がとても多く、珍味として支持されている。身体が非常に巨大な鯨は、舌も大きい。また、舌の根元と先では味、歯ごたえも変わってくる。旨みがぎっしり詰まった、鯨肉の数ある部位の中で最も人気の高い部位の一つ。そのままでも美味しいが、塩胡椒、柚子胡椒、胡椒醤油、生姜醤油、辛子醤油、酢醤油、ポン酢・辛子酢味噌など好きな味付けで楽しむことができる。...»
高知県原産の天然記念物「土佐地鶏」の雄と、アメリカ原産の国内在来種「ロードアイランドレッド」の雌を交配してうまれた鶏が“土佐ジロー”。太陽の下、野生動物も共存する畑山で放し飼いにされ、十分な運動をさせながら、自然のままに育てられる。脂肪が少なく、きめの細かい肉は、適度な歯ごたえがあり、噛めば噛むほど旨みが出ておいしい。また、卵は有精卵で栄養価が高く、若干小ぶりながら、黄身の大きさ・張りは別格である。味も濃厚で、暖かいご飯にのせて食べると絶品だ。 旬 9月 10月 11月...»
名水百選にも選定されている清流・四万十川。その豊かな自然に恵まれた川沿いで育った“窪川ポーク”は、高知県が誇るブランド豚だ。中でも地元産の米を使った配合飼料を与えて育てる“米豚”が今注目されている。四万十川が流れる四万十町は標高230メートルに位置しており、昼夜の温度差が大きいことから美味しいお米が育つといわれる県内有数の米どころ。もともとは、飼料の価格が高騰したため、コストダウンの方法として、特産品である“仁井田米”を配合するようになったそうだが、その結果、体重の増加量が通常飼育のものを上回り、赤身の中の脂肪交雑(霜降り)が豊富で、味と風味が良く、柔らかでジューシーと評価の高い豚が仕上がった...»
“土佐あかうし”は、別名“土佐褐毛牛”と言われる褐色の毛色をしている牛、褐毛和牛(あかげわぎゅう)で、主に高知県の山間部で飼育されおり、年間550頭前後しか流通しない希少種。丈夫で病気に強いということもあり、放牧で飼育されることもある。牛の旨さはサシのの入った霜降りで評価されることが多いが、コクと旨味たっぷりの赤身を追求して改良を重ねた土佐あかうしは、脂肪分がバランス良く全体に散らされており、ほどよい脂質と赤身のバランスがとても良い。噛むほどに旨みがじんわりと広がり、味の余韻を楽しめる牛肉だ。...»
高知県南国市特産の「四方竹」と呼ばれるたけのこ。明治時代に中国より高知に入ってきて以来、心地よい歯ざわりと「苦味」がおいしく、秋の山菜として重宝されてきたが、旬が10月中旬から1ヶ月と短く、皮をむいた直後から変色が始まるほどに傷みやすかったため、地元以外で食べることが難しかった。それがある日、ある農家が思いつきで皮ごと煮てみたところ、味を落とさずに保存が効くことがわかり、現在では南国市の特産品として全国へ出荷されるようになった。...»
高知を代表するスイーツと言えば、昔懐かしいアイスクリン。昔ながらに道路わきに出ている屋台の移動販売で、高知県人なら誰でも知っているスイーツ。砂糖、卵、脱脂粉乳、バナナ香料等で作られる乳脂肪分3%以下の氷菓子のことで、見た目はアイスクリームですが、専門的な分類によると、かき氷の仲間になる。舌触りはアイスクリームよりあっさり、かき氷よりしっとり。独特のサクサク、シャリシャリの食感と、さっぱりとした甘さはやみつきになること請け合いです。定番は、ほんのりバナナ味の白いアイスクリンですが、抹茶・ゆず・あずき・いちご・メロン・みかん・ソーダ・チョコレートなどもあり、バラエティ豊かな味が楽しめます。明治2年...»
高知県を代表する柑橘類の特産品、小夏。この小夏の本来の香りや味が楽しめる亀泉酒造がつくったリキュール。高知県特産フルーツ「小夏」の生果汁そのままで作ったので、搾りたてジュースのようなフレッシュで小夏の優しい味わいと香りが口の中にいっぱいに広がり、そして程良い苦みが見事に調和された爽やかな飲み口のリキュール。生果汁をたっぷり20%使用し、ハチミツ・清酒でバランスよく仕上げた。火入殺菌処理をすると果実本来の風味や香りが抑えられてしまう為、火入れ殺菌をしていないので保存には冷蔵が必要だ。飲み方は、ストレートが基本。冷やした小夏リキュールをそのままで。さっぱりと飲むなら、ストレートにオンザロックがおす...»
高知に行くとあちこちで見かける懐かしいパッケージの”ミレービスケット”。1955年(昭和30年)頃からの超ロングセラーであるこの製品は、10円玉ほどの花丸型のビスケットだ。豆菓子を揚げ、その風味が残る油で揚げたビスケットは、豆の風味やコクが感じられる深い味わいで、天然の天日塩を使って手作業で行われるという、ほんのりした甘みを壊さない絶妙の塩加減はまさに職人技。高知県出身者でなくても、どこか懐かしさを感じるシンプルで素朴な味わいに仕上がっている。 野村煎豆加工店は、最初、ビスケットは明治製菓から仕入れていて、後に名古屋の三ツ矢製菓がビスケット生地の製造を引き継ぎ、豆を揚げるのと同じ鍋でビスケッ...»
「ただの司牡丹ではない。金の凰の司牡丹だ!」という台詞が出てくる、宮尾登美子の小説「おきみさんと司牡丹」にも書かれた本醸造酒。司牡丹酒造は創業400余年の老舗酒造で、高知県で代々飲み継がれた定番酒。愛飲者には坂本龍馬、吉田茂など、著名人も多い。原料の米は山田錦ほか、高知、愛媛、兵庫、富山の米を使用。仕込みの水は日本一の清流とも言われる仁淀川水系の軟水だ。まろやかな水ときれいな米を確かな技術と経験で作る、安心のブランド酒。 司牡丹酒造の創業は1603年(慶長8年)。土佐藩主となった山内一豊公の首席家老・深尾和泉守重良が佐川一万石を預かることになり、その時に従えた商家の中の酒造りを担う「御酒屋」...»
高知県の室戸岬沖は最も清らかな海水と言われる「北太平洋・深層海流」の希少なポイント。創業1773年の日本酒メーカー「土佐鶴酒造」が、その貴重な水を活かす吟醸酒の開発に取り組み、生まれた「azure」。口当たりも滑らかでキレがあり、後味が爽快な新しいタイプの吟醸酒だ。海洋深層水の力強い発酵が生み出した、すっきりと透明感のある辛口の吟醸酒は和食をはじめ、幅広いジャンルの料理によく合う。スタイリッシュなボトルデザインやパッケージに至るまで、国境や世代を超えて日本酒の良さをアピールしている。azureとは、青、紺碧の意味。土佐鶴酒造では、深層水を利用したゆずリキュールの「土佐のゆず酎」も製造販売してい...»
司馬遼太郎の小説「竜馬がゆく」の主人公として描かれて以降、一気に知名度を上げ、幕末の風雲児として国民的人気を得た坂本竜馬。その名を冠した洋風乳菓が“竜馬が行く”である。ほろりと崩れる外皮と、ほんのりとした甘さが特徴の小ぶりなサイズのお饅頭。風味豊かなミルクと高級四万十栗をふんだんに使用しており、しっとりした生地となめらかな食感の餡が抜群の組み合わせだ。和菓子とは一味違う和洋折衷の優しい味が印象に残る。お土産としてぜひ利用したい土佐銘菓だ。 ...»
高知城の城下町だった上町で1868年(明治初年)創業、鮮魚の小売卸から仕出し、病院などの給食まで手がける老舗の魚屋「上町池澤本店」が作ったオリジナルのご飯の友「土佐の赤かつお」。ほかほかご飯に乗せるだけ。土佐名物の鰹が無添加で体に優しい食べる調味料に。ピリ辛がクセになるかつおオイルフレーク。にんにく味、青さのり味、ゆず味の3種。50年以上代々伝わる秘伝のタレで、刺身で使う新鮮なかつおをじっくりと甘辛く煮込み、中にかつおとだしの旨味を染み込ませてからガーリックオイルと一味でピリ辛に仕上げている。一口食べると止まらない高知県民の食卓を彩るソウルフード。ご飯の友としては、もちろんのこと、おにぎりの具...»
サツマイモを原料としたかりんとうのような揚げ菓子。サツマイモを短冊状に切り、植物油で揚げ、砂糖を絡めた和菓子。土佐に平安時代から伝わる郷土菓子として、細長いスティック状の小麦粉を使った干菓子で堅干(けんぴ)と呼ばれるお菓子があった。その後、江戸時代中頃にサツマイモが伝来。それを細長く切り、油で揚げ、砂糖をまぶして出来あがったのが始まりだ。和菓子のケンピとは原料・製法ともに異なるが、派生して作られた物とされている。揚げて砂糖のコーティングにすることで表面部分が生の状態より硬い食感になり、噛むとポキッと折れやすく、ポリポリとした小気味良い歯応えが人気。子供からお年寄りまで親しまれている、高知ではお...»
はりまや橋からもほぼ近い、高知土産の定番として知られる都まん。創業以来、素材と製法にはこだわり続け、保存料や防腐剤を一切使わない素朴な生和菓子だ。職人による手作業で、材料の配合から焼き上げまで、製造機によって責任をもって作られるので安心して食べられる。やさしい味の白あんをカステラ生地でくるんだ、ほどよい甘さが絶妙なまんじゅうで、日本茶にもコーヒー、紅茶にもよく合う。子供からお年寄りまで、お茶菓子にぴったりだ。引き出物や贈答用にも好評。...»
地元室戸市では知らない人はいないほど、人気の一品。その名の通り、上質な白身魚のすり身中に高知産の新鮮な玉子を3つが連なって入っていてるかまぼこ。蒲鉾のどこを輪切りにしてもゆで卵の断面が出てピンク、白、黄色の色合いが表れ、食卓を飾る。1938年(昭和13年)に創業の老舗蒲鉾店「山本かまぼこ店」の定番商品。...»
明治維新後から5代にわたって続く老舗の菓子店「浜口福月堂」は、高知県野根に店を構え、一途に野根まんじゅうを作り続ける。自家製こし餡は、厳選した北海道十勝小豆100%を使ってざらめと共に炊き、愛情と根気と一緒に練り上げる。炊きあがっても直ぐには使わず糖分を落ち着かせるべくしばらく寝かせる。生地は小麦粉に四温糖に水など、安心な食材で作られる。これらの素材を手でよくこねて、純米酒でほんのり風味付けした生地であんを包み、ふっくらと蒸し上げる。限りなくうすい皮に、こし餡がしっかりと詰まっていて口にしたとたん「ほろっ」とほどけるような、軽く口当たりのよい、一口サイズのおまんじゅう。上品な甘さがお茶にぴった...»
土佐の初夏、淡緑色の葉陰に可憐な真白の花房をつける幻の花、白花栴檀(しろばなせんだん)。その花をイメージしたのが“薯蕷饅頭(じょうよ まんじゅう)”だ。高知特産の室戸岬海洋深層水と、北海道十勝の減農薬契約栽培で育てられた自然農法の小豆を使用。生地には最も粒子の細かい特別な上用粉と最上の薯蕷(山芋)を使っている。中の餡は一粒一粒皮を剥いて小豆の身のみで炊き上げた“皮むき餡”を用いており、あっさりさらりとした口溶けのよい甘さが快い上品な和菓子だ。白くなめらかな皮に包まれた餡の美味さを堪能したい。高知の中心部「はりまや橋」のすぐ横に本店をかまえる1952年(昭和27年)に創業の老舗菓子店「浜幸(はま...»
ほんのり甘酸っぱい柚子の香りのする白餡を、卵とバター風味たっぷりのマドレーヌ生地で銀紙に包んでふっくら焼いた和洋折衷のお菓子。ホイルを開くと、お菓子にはかわいらしい「かんざし模様」入っている。夏場は冷蔵庫で1~2時間くらい冷やして、冬は紙袋から出してアルミホイルのままオーブン トースターにて温めなおすと、ホカホカでき立ての美味しさが味わえておすすめ。日本で最初に開発された銀紙焼きのお菓子。「よさこい節」で唄い継がれている、はりまや橋での「純信お馬の純粋な恋物語」にちなんだ、甘酸っぱい柚子の香りのお菓子。1962年(昭和37年)に発売している高知土産の定番で、各メディアでも取り上げられ、販売数は...»
1954年(昭和29年)に誕生した高知県を代表する銘菓で、北海道産良質小豆のこしあんを上餅粉の求肥もちで包んで、周りにそぼろをつけた和菓子。その発祥は、平安時代の歌人、紀貫之の書物「土佐日記」にちなんだもの。平安時代に土佐の国司を命じられた紀貫之が、その任期の間の出来事を日記形式で綴った土佐日記。この書物によって、海の国、土佐は全国に知られ、そこで国人から敬愛を受けたことで、紀貫之にとっても思い出深い郷土となった。その紀貫之を偲び、土佐日記を記念した同名の銘菓を作ったということだ。はりまや橋の側にある菓子処 青柳の代表銘菓。...»